令和7年6月
皆様こんにちは。
着任して早2ヶ月が過ぎました。
安全で安心して暮らせる街を実現するため、署員一丸となって、日々、奮闘中です。
最近、取扱いが増えている警察の仕事として「熊の警戒」があります。
冬眠から目覚めた熊も活動期を迎え、人里近くまで下りてきて目撃されています。
当署も、熊の目撃情報については、必ず自治体(市・町)と連携して広報をはじめとしてパトロール等による警戒を強化しているところですが、今月は、熊の警戒と関連して「山菜採り等による遭難など事故防止」についてお願いしたいと思います。
今月は6月1日現在、士別警察署管内に限ると、山菜採りで入山し、道に迷って遭難したり、沢等に転落・滑落するような事故はありませんが、残念ながら過去には、お亡くなりになる事故が発生しています。
慣れた山であっても、天候や体調など、その時の状況によって危険性があることを認識して、次の5点に注意しての入山をお願いします。
- ③ 単独での入山は控えましょう。
迷ったり、怪我をした場合、単独では救助要請が困難となります。
複数で入山し、絶えず声を掛け合ってお互いの位置を確認しながら行動しましょう。
- ④ 目立つ色の服装で入山しましょう。
遭難した場合、ヘリコプターで上空から捜索する場合があります。
植物が生い茂っているこの時期は、上空からは「白色」が目立ちますので、できるだけ白系の服を着用してください(目立つ色は、白色系、赤色系の順です。)。
- ⑤ 携帯電話、ホイッスル等を携行しましょう。
携帯電話は、非常時の連絡手段となります。
ホイッスルは、ご自身の存在を周囲に知らせることができます。
防寒衣、非常食や懐中電灯の携行もお願いします。
今年も熊の目撃情報が増えていますが、令和5年5月、幌加内町の朱鞠内湖畔において、釣り人が熊に襲われるという大変痛ましい事案が発生しています。
山菜採りは、熊に遭遇する可能性が高くなりますので、皆様には、上記の5つのお願いに加え、熊の出没情報の確認と熊鈴、熊撃退スプレー等の携行を忘れないで下さい。
そして、もし熊の糞・足跡を発見した際は速やかな退避等も徹底していただきますようお願いします。
令和7年6月
士別警察署長 猪股 秀章