極左暴力集団(過激派)とは、平和で自由な民主主義社会を暴力で破壊しようとしている反社会的な集団であり、その成立の経緯や信奉する理論などから、様々なセクトに分かれています。中でも革マル派は、表面上、その暴力性を隠して市民運動に参加したり、主要産業の労働組合等への浸透を図り、組織の拡大に向けた様々な活動を行っています。
革マル派は、警察や対立する団体、個人などに対して違法な手段、方法による調査活動を組織的に行っており、このような違法な調査活動は非公然アジトを拠点として行われています。
北海道警察では、平成11年と平成14年に札幌市内で革マル派の非公然アジトを摘発していますが、平成14年に摘発した非公然アジトでは「神戸市須磨区小学生殺人等事件」で逮捕された少年の検事調書のコピーを盗んだ事件や「早稲田大学学生部長宅盗聴事件」で指名手配中の4人、更にこの犯人らを匿った罪で1人、合わせて5人の革マル派非公然活動家を逮捕しました。
平成14年に摘発した札幌のアジトからは警察無線を盗聴するための受信機類、電話盗聴器を仕掛けるための工具や機材、大量の印鑑など多数の証拠品を押収していることから、北海道でも違法な手段、方法による調査活動が行われていたことが窺われます。
令和4年4月 北海道警察本部公安第三課 |