道内では、山菜採りに出掛ける人が、山中で道に迷ったり、負傷する事案が後を絶たず、例年、9月から10月にかけて、秋の山菜採り(キノコ採り)に伴う遭難が多発しています。
過去5年間における、秋の山菜採り遭難の発生状況は、57件61人で、そのうち、約98パーセントがキノコ採り目的の入山となっております。
年齢別では、65歳以上の方が、全体の約84パーセントを占め、原因別では、山菜を探すことに夢中になり、山奥に入って方向を見失うケースが、全体の約84パーセントを占めています。
また、秋は、ヒグマが冬眠前に活発に活動する時期でもあることから、山菜採り目的の入山者等が被害に遭うことも懸念されます。
山菜採りで入山する方は、十分な準備と慎重な行動を心掛けるとともに、御家族についても、行き先や帰宅予定時間、遭難防止の準備が十分かどうかを確認するなど、遭難を防止するための声掛けを行いましょう。
慣れた山でも、油断すると至る所に「危険な落とし穴」があるということを忘れず、次のことに心掛けましょう。
令和5年8月
北海道警察本部地域企画課