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北海道警察本部TEL.011-251-0110

〒060-8520 札幌市中央区北2条西7丁目

春の山菜採り遭難に注意!edible wild Accident attention

春の山菜採り遭難に注意!

 道内では、例年、4月から6月にかけて、春の山菜採りに伴い、山奥で方向を見失ったり、滑落などにより負傷する遭難が多発します。
 過去5年間に、春の山菜採りでは、286人の方が遭難しており、そのうち79パーセントが行者ニンニク、タケノコ採り目的の入山となっております。
  年齢別では、65歳以上の方が全体の84パーセントを占め、原因別では、山菜を探すことに夢中となり、山奥に入って方向を見失う方が、全体の72パーセントを占めています。
 また、過去には山菜採り中に、ヒグマに襲われ死傷する事案が発生していることから、熊との遭遇を避けるため、熊鈴やラジオを携行するほか、万が一熊と遭遇した場合に備えて、熊撃退スプレーの携行が必要です。
 山菜採りで入山する方は、十分な準備と慎重な行動を心掛けるとともに、御家族についても、行き先や帰宅時間、遭難防止の準備が十分かどうかを確認するなど、遭難を防止するための声掛けを行いましょう。

山菜採り目的の入山者心得

  • 行き先、帰宅時間を家族に告げる
  • 単独での入山を避ける
  • 携帯電話、ホイッスルを携行する
  • 目立つ色の服装を
  • 落ち着いて行動する
  • ヒグマ対策は万全に

過去5年間の春の山菜採り遭難発生状況

  発生件数 遭難者数    
死亡 不明 負傷 無事
令和2年 62 67 9 2 7 49
令和3年 56 62 5 4 8 45
令和4年 54 62 5 2 9 46
令和5年 49 52 5 4 5 38
令和6年 40 43 3 2 5 33
合計 261 286 27 14 34 211

月別発生状況のグラフ


慣れた山にも隠れた危険が

 慣れた山でも、油断すると至る所に「危険な落とし穴」があるということを忘れず、次のことに心掛けましょう。

  • 行き先、帰宅時間を家族に告げる
    『自分だけの秘密の場所だから』では、行き先が分からず捜索開始が遅れます。
    行き先や帰宅時間は、必ず家族等に知らせましょう。
  • 単独での入山を避ける
    万が一、迷ったり、けがをした場合は、一人では救助要請できないことがあります。
    できるだけ複数で入山し、絶えずお互いの位置を確認しながら行動しましょう。
  • 携帯電話、ホイッスルを携行する
    携帯電話は、非常時の連絡手段として、必ず持ちましょう。
    ホイッスルがあると自分の存在を知らせることができます。
  • 目立つ色の服装を
    山中では、赤・白色系の服装が目立つので、救助隊やヘリコプターから発見されやすくなります。
    また、山の天候は変わりやすいので、雨具や防寒着を携行しましょう。
  • 落ち着いて行動する
    万が一、山中で迷った場合は、むやみに歩き回らず、体力の消耗を抑えて、発見されやすい視界が開けた場所で待機しましょう。
  • ヒグマ対策は万全に
    山菜採りで入山する際は、万が一に備え必ず熊撃退スプレーを携帯しましょう。
ヘリコプターに助けを求める人のイラスト

ヒグマに注意

 過去5年間で、山菜採り中にヒグマに襲われる被害は4件発生し、そのうち2人が亡くなっております。
 入山する地域のヒグマ出没情報を確認し、ヒグマによる事故を防ぎましょう。

令和2年 5月8日 滝上町 60代 男性 負傷
5月15日 古平町 70代 男性 死亡(ヒグマによる襲撃が疑われる)
令和3年 4月10日 厚岸町 60代 男性 死亡
令和4年 人身被害の発生なし   
令和5年 人身被害の発生なし   
令和6年 5月5日 浦河町 60代 男性 負傷

北海道森林管理局イメージキャラクターの林リン子のイラスト    北海道警察山岳遭難救助隊イメージキャラクター山岳守のイラスト
(北海道森林管理局イメージキャラクター)   (北海道警察山岳遭難救助隊イメージキャラクター)

令和7年4月
北海道警察本部地域企画課