寿都警察署長の長棟です。当署のホームページを御覧くださり、ありがとうございます。
5月を迎えました。例年これからの時期は、当署管内の「月越峠」(つきこしとうげ)や「賀老高原」(がろうこうげん)で、山菜採りに伴う遭難事故が発生しております。決して無理はしないようお願いします。
さて、毎年5月は、「消費者月間」です。消費者月間中は、主務官庁たる消費者庁が中心となって、消費者問題に関する啓発・教育等の各種事業が全国展開されます。今年度は、「デジタル時代に求められる消費者力とは」が月間統一テーマとして掲げられています。
インターネットを使っていると、いきなり「人気ブランド品がなんと9割引!」のような非常にうさんくさい広告が出てくるのを皆さん御覧になったことがあると思います。私もあります。
このような広告は、往々にして「偽ショッピングサイト」の入口です。こういったサイトから品物を注文すると、品物が届かなかったり、届いたとしても訳の分からない粗悪品だったりということがあります。また、入力したクレジットカードの情報が引き出され、そのクレジットカードが不正利用されるといった被害に遭うケースもあります。
デジタル社会が急速に進展し、私たちの生活はどんどん便利になっています。しかしその一方で、悪いやつらが悪いことをしやすい環境になっているというのも、これまた事実です。警察としては、悪いやつらはどんどん捕まえていきますが、その前にまずは、こうした悪いやつらの行動を「空振り」させてやることが大事です。
キーワードは、「気づく・断る・相談する」です。「消費者力」を高めて、デジタル社会を快適に、そして、安全に過ごしていただきたいと思います。
令和6年5月1日
寿都警察署長
長 棟 智 之(ながむね・ともゆき)
島牧村の皆さんと旗の波運動を実施