弟子屈警察署は、道東地方(または根釧地方)に位置し、北西部全域は世界でも有数な巨大な屈斜路カルデラの内部にあり、阿寒国立公園の約56パーセントを占めている。
その外輪山の稜線をもって網走管内と境を接している。
カルデラの南側からこうしろ川沿いに標茶町が所在し南東部に塘路湖、シラルトロ湖、釧路湿原国立公園の湿地帯が広がっている。
弟子屈はアイヌ語で「テシカ・カ(岩盤の上)」という意味。
標茶町はアイヌ語で「シペッチャ(大きな川のほとり)」という意味。
内陸にありながら常に海洋の影響を強く受け、根釧原野を覆う海霧の寒冷な気候から、夏は冷涼であり、気温が20度を超える日は幾度もない。
また、厳冬期の最低気温は氷点下20度を下回る。
弟子屈町
阿寒摩周国立公園の摩周湖、屈斜路湖、硫黄山、川湯温泉等による観光産業と酪農が基幹産業。
全国から多くの観光客が訪れ、また本州からの移住者も多い。
標茶町
釧路湿原国立公園の約45パーセントを占め、釧路川、塘路などの自然に恵まれた平坦な土地で畑作や酪農業が基幹産業となっている。
酪農家の戸数は年々減少しているが、逆に乳牛の頭数は増加し、大規模化が進んでいる。
当署管内の道路総延長は、国道5路線(241号・243号・272号・274号・391号)、道道12路線に町道を含めると約1475.5kmであり、青森から京都間の鉄道距離と等しい。
弟子屈警察署の管轄区域は、弟子屈町と標茶町の2町となっており、本庁舎(署所在地交番)は弟子屈町に所在します。町内のそれぞれの区域に4つの駐在所があり、事件事故があった場合は現場近くの駐在所、または現場付近をパトロールしている警察官が向かいます。