児童ポルノは、児童に対する性的搾取・性的虐待の記録であり、心に深刻な傷を与えるばかりではなく、一度インターネット上に流れてしまうと、回収することが極めて困難となります。
児童ポルノは、児童を性の対象とする風潮を助長する大きな要因となっており、絶対に許すことはできません。
北海道警察では、児童の権利を守り、保護を徹底するため、児童ポルノの根絶に向けて取締りを強化するとともに、啓発等の様々な取組を行っています。
児童ポルノを根絶するためには、社会が一体となって取り組むことが何よりも大切だと考えておりますので、皆さんのご協力をお願いします。
「児童ポルノ」とは、「児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律」に定められています。
(法第2条第3項)
児童ポルノとは、写真、電磁的記録(電子的方式、磁気的方式その他、人の知覚によって認識することができない方式で作られる記録であって、電子計算機による情報処理の用に供されるものをいう。以下同じ。)に係る記録媒体その他の物であって、
次の各号のいずれかに掲げる児童の姿態を視覚により認識することができる方法により描写したものをいう。
18歳に満たない者をいい、性別は関係ありません。
「児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律」では、次の8つの行為を違法行為として処罰の対象としています。
また、「北海道青少年健全育成条例」では、青少年(満18歳未満の者)に対して、不当な手段等によって、裸などの写真やその電子データなどの提供を求める行為を禁止しています。
(人)
項目/年別 | 平成30年 | 令和元年 | 令和2年 | 令和3年 | 令和4年 | 令和5年 (上半期) |
検挙件数 | 124 | 125 | 103 | 140 | 106 | 64 |
検挙人員 | 103 | 89 | 82 | 96 | 84 | 37 |
被害児童 | 88 | 81 | 57 | 76 | 66 | 42 |
だまされたり、脅されたり、またはお願いされて断り切れずに、児童が自分の裸を撮影してメールやコミュニティサイト、通信アプリなどで相手に送ってしまう「自画撮り」被害が近年増加しています。
スマートフォン、SNS等を利用しての被害が多く、中学生、高校生が大きな割合を占めています。
【自画撮り被害児童の推移】
(人)
項目/年別 | 平成30年 | 令和元年 | 令和2年 | 令和3年 | 令和4年 | 令和5年 (上半期) |
||
児童ポルノ被害児童 | 88 | 81 | 57 | 76 | 66 | 42 | ||
うち自画撮り被害児童 | 26 | 33 | 20 | 30 | 36 | 10 | ||
うちSNS等利用 | 19 | 29 | 15 | 25 | 30 | 6 |
(人)
項目/学職 | 小学生 | 中学生 | 高校生 | 有職 | 無職 | 合計 |
人員 | 0 | 4 | 6 | 0 | 0 | 10 |
割合 | 0% | 40% | 60% | 0% | 0% | 100% |
児童ポルノ被害に遭わないために
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学生ボランティア「Jumpers」の大学生が活動している北星学園大学映画研究会に協力を依頼して児童生徒向け、「自画撮り被害」を防止する啓発用短編映画を制作しました。
普段からスマートフォンでSNS等を利用している中学生や高校生の皆さんをはじめ、保護者の 方々も是非ご覧ください。
映画を視聴するには、下をクリックしてください。
北海道警察公式YouTubeチャンネル〜綻び
令和5年9月
北海道警察本部少年課