- 暴走族の実態
道内の暴走族は、少年非行のピークとほぼ同じに推移して昭和50年代から相次いで結成され、昭和56年には66グループ(1,263人)にのぼりましたが、取締りの強化などによってその数は徐々に減少し、平成初期には約30グループ、平成20年末には11グループまで減少して、平成22年4月末までに一時全てのグループを解散させました。
現在は、引き続き、暴走族グループに関する情報収集を行っています。
- 最近の暴走行為の特徴
現在は暴走族としてグループを結成するのではなく、旧知の仲間(中学・高校・職場の先輩と後輩の間柄など)がメールやSNS等で連絡を取り合い、少人数でゲリラ的に暴走行為を敢行しているほか、「競技」と称して不正に改造した乗用車での「ドリフト」「ゼロヨン」「ノンスリ」などの暴走行為がみられます。
全国的には、過去に暴走族に在籍していた者などが旧車を愛好する者と称して結成する「旧車會(きゅうしゃかい)」が、不正改造車で各種イベントへの参加やツーリングと称した集団走行を敢行する違法行為などを行っています。
- 北海道警察の取組み
いまだ後を絶たない小集団での低速・爆音走行等の「暴走行為」について、北海道警察では平穏な市民生活を守るために次の取組みをすすめ、暴走行為の根絶と暴走族などを許さない社会環境づくりを推進しています。
- 条例の制定
平成15年8月8日に施行された「北海道暴走族の根絶等に関する条例」で、道や保護者、学校関係者等の責務を定め、広く道民に協力を求めているほか、「道路以外の公共の場所における危険な運転等」「共同危険行為等の勧誘等」が禁止されています。(「→詳しくはこちら」:条例文にリンク)
- 暴走族などの根絶に関する施策の推進
暴走行為を「しない、させない、見に行かない」の「3ない運動」の定着
暴走族や暴走行為者がいない安全で平穏な生活を築くため、平成16年1月23日、知事が「北海道暴走族の根絶等に関する施策の総合的な推進を図るための基本方針」を策定しています。(「→詳しくはこちら」北海道のホームページにリンク)
警察の取締りと合わせて、家庭や学校、職場、地域が一体となって、暴走族や暴走行為などへの加入・参加阻止、離脱支援など協働による施策が極めて大切です。
- 暴走族に対する厳正な指導取締り
北海道警察では、暴走族の違法行為については、道路交通法や北海道暴走族の根絶等に関する条例など、あらゆる法令を駆使して、厳正な取締りを徹底することとしています。
また、整備不良違反等についても、運輸支局等の協力を得て、確実な是正措置を講じるほか、不正改造を行った業者に関する情報収集や取締りを行っています。
- 暴走族を見かけたら110番通報
暴走族を見かけたら、または、何らかの違法行為を受けた場合、走行を停止してトラブルに巻き込まれない場所に避難するとともに車外で出ることなく、ためらわずに110番通報をしてください。
また、ドライブレコーダーは、自身のほか、暴走族の運転行為が記録されている可能性があることから、暴走族の悪質・危険な運転行為の抑止に有効です。
事故やトラブルのときにあなたを守るドライブレコーダーを装着し、有効に活用しましょう。
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