○警察官のけん銃貸与式等の実施について
昭和54年6月30日
道本例規(務・装)第35号
/道本部各部、課(室・隊・所)長/道学校長/各方面本部長/各警察署長/あて
みだしについて、次のとおり実施することとしたので、その趣旨に則し、適正な運用に努められたい。
第1 趣旨
けん銃貸与式は、警察官のけん銃携帯の意義及びけん銃の適正使用の社会的責任を自覚させるとともに、適正なけん銃の取扱い、使用等を図るため実施するものとする。
第2 実施対象
けん銃貸与式の実施対象は、次のとおりとする。
(1) 初任科生
道警察学校において初任教養期間中の警察官をいう。
(2) 新任警察官
初任教養を終了して警察署に配置された新任の警察官をいう。
第3 実施要領
けん銃貸与式の実施要領は、次の表に掲げるとおりとする。
項目
実施要領
初任科生
新任警察官
1 実施時期
けん銃に関する基礎的な教養を終了し、射撃訓練に入る前に実施する。
警察署における新任警察官の基礎教養期間中で、けん銃を携帯させて派出所勤務を行わせる前に実施する。
2 実施場所
道警察学校講堂
訓示室又は署長室
3 実施方法
道警察学校長が、個々の初任科生に対し、けん銃を貸与する。ただし、初任科生が多数の場合は、副校長、初任教養部長又は術科教養部長が同時にけん銃を貸与することができる。
警察署長が、個々の新任警察官に対し、けん銃を貸与する。
4 服装
けん銃貸与式に出席する者は、常装とする。ただし、初任科生又は新任警察官は、けん銃を着装しないで式に出席する。
5 式の進行
けん銃貸与式は、おおむね次の順序で行う。
ア 開式の辞
イ けん銃の貸与
(注
1 被貸与者の階級、氏名、けん銃の型式及びけん銃番号を読み上げる。
2 けん銃及びたまを貸与する。
3 被貸与者がたまをそうてんし、けん銃を納める。)
ウ 校長(警察署長)訓示
エ 代表者宣誓
(注:別紙の例を参考にする。)
オ 閉式の辞
第4 運用上の留意事項
1 けん銃貸与式は、厳粛な雰囲気の下に節度正しく行い、その実効を期すること。
2 けん銃貸与式には、関係幹部を臨席させるとともに、できるだけ他の署員等を参列させること。
3 けん銃貸与式の実施に当たつては、事前に初任科生又は新任警察官にその趣旨及び要領を説明するとともに、必要に応じて予行演習を行うこと。
4 初任科生又は新任警察官は、けん銃の貸与を受けたときは、けん銃の取扱い及び使用の諸規則、けん銃操法、けん銃の安全規則等について自己研さんに努めなければならない。
第5 現任の警察官のけん銃の貸与
現任の警察官に対するけん銃の貸与は、前記第1の趣旨に準じ、おおむね次の要領により所属ごとに実施するものとする。
1 実施対象
けん銃の貸与は、配置換えを受けた警部補以下の警察官を対象とする。
2 実施方法
所属長が、配置換えの申告を受けるときに合わせて、個々の警察官に直接けん銃を貸与する。
3 けん銃貸与カードの整理
けん銃を貸与した場合は、速やかにけん銃貸与カードを整理する。

別紙
代表者宣誓(例)
私(達)は、ただいまけん銃を貸与されました。今後は、けん銃携帯の社会的責任を自覚し、けん銃の取扱い及び使用についての諸規則を遵守することを固く誓います。