○北海道警察管理者研修実施要綱の制定について
平成5年12月21日
道本例規(務)第59号
/警察本部各部、課(室・隊・所)長/警察学校長各方面本部長/各警察署長/あて
複雑・困難化する警察事象に的確に対応するためには、適切な組織管理、運営及び指揮が重要であり、トップ・マネージメントを推進できるプロの管理者を養成することが必要である。
そこで、別添のとおり「北海道警察管理者研修実施要綱」を定め、初めて警察署長に就任した者及び将来の所属長候補者として選抜された警視昇任試験合格者全員に対し、その職の重要性にかんがみ、短期間の節目における教養を制度的に実施していくこととしたので研修の効果的な推進に特段の配慮をされたい。
別添
北海道警察管理者研修実施要綱
1 管理者研修の種類
管理者研修は、新任警察署長研修(以下「署長研修」という。)及び警視昇任時研修(以下「昇任時研修」という。)の2種類とする。
2 研修の目的
署長研修は、道警察各部門の運営着眼、警察署長(以下「署長」という。)の在り方等の主要事項を修得させるとともに署長としての見識をかん養すること、昇任時研修は、組織管理、運営、指揮等に関する共通分野の重要事項を修得させるとともに警視としての自覚をかん養することを目的とする。
3 研修実施時期及び期間
研修の実施時期及び期間は、原則として、署長研修については毎年4月に1日間、昇任時研修については毎年1月又は2月に4日間とする。
4 研修対象
研修対象は、原則として、署長研修については前年の同研修終了後に初めて署長に就任した警視、昇任時研修については警視昇任試験に合格した昇任候補者の警部又は昇任後日の浅い警視とする。
5 事前研修
研修参加者に対しては、署長研修にあっては署長就任後の問題点について、昇任時研修にあってはあらかじめ配布する演習事例に基づき事前の研究を行わせ、研修参加時に簡単なレポートを提出させるものとする。
6 研修の内容
研修内容は、別表1「署長研修カリキュラム」及び別表2「昇任時研修カリキュラム」のとおりとする。
別表1
署長研修カリキュラム
研修科目
担当者
時間数
講義
演習
警察署長の在り方
警察本部長
1
 
各部長
4
 
先輩警察署長体験談
警察署長
1
 
組織運営演習
警務部長ほか
 
1
6
1
合計
7
別表2
昇任時研修カリキュラム
区分
研修科目
担当者
時間数
講義
演習
組織運営
上級幹部の在り方
警務部長
1
 
人事管理・業務管理
警務課長
1
 
危機管理
監察官室長
1
 
職場教養
教養課長
1
 
報道対応
広報課長
1
 
会計経理
会計課長
1
 
特別講座
部外講師又は警察署長
2
 
組織管理・運営演習
警務課長、監察官室長ほか
 
8
会計経理演習
会計課長ほか
 
7
捜査実務
捜査運営
刑事部長
1
 
捜査指揮演習
刑事企画課長ほか
 
4
9
19
合計
28