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少年サポートセミナー

性非行・援助交際

 出会い系サイトなど(出会い系サイトに加え、ゲームサイト、プロフィールサイト、SNSなどのコミュニティサイトを合わせたもの)を使って、異性と会い、性交渉を持つなどして金銭をもらうことを言います。お金だけでなく、例えばブランド物のバッグを買ってもらったり、食事を奢ってもらったりすることも含まれます。ほとんど女子が起す非行行為です。

 「援助交際」などと言うと、一見、耳当たりがよいのですが、つまるところ「売春」です。最初の1、2回は会って食事をしたり、カラオケに行くだけでお金をもらえることもあるようですが、そのように安心させてよい人のイメージを子どもたちに植え付けるわけです。その後、「何もしないから」などとホテルに誘い、いかがわしい行為に及ぶのです。性的な関係を持った後で、「学校にばらすぞ」「親に言うぞ」「写真をばらまくぞ」などと脅されて、お金を要求されたり、性関係を続けるように強要されることもあります。
 最近の社会的な流れとして、性体験への敷居が低くなっているということもありますが、なぜ、子どもたちはそのような行為に走るのでしょうか。

イラスト〜少女の売春 援助交際のきっかけは様々です。「友達に誘われたから」「欲しいものがあるから」といった非常に安易な理由で子どもたちは行為に及びます。誘われても不適切なことは断る、自分の欲求を適切にコントロールするといった基礎的な力が育っていないのです。この根底に多くある心理が「周囲と同じでなくてはいけない」「自分が欲しい物は与えられる(所有できる)」という誤った幻想です。周囲と同化したい気持ちというのは成長の過程で誰にでも見られるものですが、その行き過ぎは考えものです。また、何不自由なくふんだんにものを与えられ、壁にぶつかることなく育ってきた子どもたちは自分の望みは叶うという漠然とした幻想を抱えがちだと言われています。自分の欲求が叶えられない事態への耐力(我慢する力)が低いとも言い換えられるでしょう。小さな子どもであれば、絶望的な気持ちで泣きわめき、それでもかなわない事態があるという経験でその耐力(我慢する力)を積んでいきます。しかし、そういう経験値が少なく大きくなってしまった子どもたちは安易な解決法に飛びついてしまうのです。

 思春期は情緒がまだ未熟な時期にあり、そのような時期に正しい認識を持たないまま不特定多数の異性と性交渉を持つことで、性病やHIV(エイズの原因ウィルス)にかかる危険が高まったり、将来的に健全な性関係を築けないといった問題が起るおそれもあります。
 性的な行為を伴うこの種の非行行為は親子では話し合いにくい、といったケースも多いようです。しかし、うやむやにしている間に少年の問題が拡大しては困ります。是非、話合いの機会を積極的に持つ努力をしましょう。
 例えば、以下のような危ない兆候が見られたら、早急に行為の重大性について話し合う必要があります。
  • 与えている以上の高価なものを持っている 
  • 金遣いが急に荒くなった、あるいは、出所のわからないお金を相当金額持っている 
  • (以上の項目に加えて)帰宅時間が極端に早かったり遅かったり、生活時間がばらばらになってきた
など。
 単刀直入な話合いが良い結果を生むこともありますし、テレビなどの報道番組を一緒に見てその危険性について話し合うことで、不審な行動が止んだといった例もあります。いずれにせよ、過った行いであることを明確に伝える必要があります。

平成31年2月
北海道警察本部少年課少年サポートセンター