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北海道警察本部長 和田 昭夫

平成30年6月「夏山遭難の防止」

 初夏を感じさせる爽やかな風が吹き抜け、北海道も観光シーズンの幕開けとなりました。
 アウトドアブームや健康志向で、登山者人口がますます増えつつある中、北海道警察では山岳パトロールの実施や、ホームページによる安全登山情報の発信を行い、山岳遭難の防止を広く呼びかけております。

 本格的な夏山シーズンを迎えるにあたり、これからの北海道の山を安全に登る上で注意すべき点についてお話しします。
 道内では近年、毎年100件を超える山岳遭難が発生しており、過去5年間の発生状況を見ますと、6月から8月にかけての3か月間で全体の4割以上を占めています。
 遭難発生の原因別では、道迷い、転倒、滑落が全体の約6割で、事前の登山計画に無理があったり、体力や技術、装備が不十分であった事案も散見されるほか、油断や過信が事故を招く場合もあります。

 北海道は緯度が高いことから、標高2,000メートル級の山でも気候は本州の3,000メートル級の山に匹敵するといわれ、夏でも山中の気温が0度近くまで下がることもありますので、しっかりとした防寒対策が必要です。

 入山に際しては
  •  十分な装備と自分の力量に応じたゆとりのある登山計画
  •  家族や職場、警察署等への登山計画書の提出
  •  道迷い遭難防止のためにGPS機器を活用
  •  万一に備えて携帯電話や無線機などの携行
  •  ヒグマとの遭遇を避けるためホイッスルや鈴などの携行
を心掛け、遭難防止対策をよろしくお願いします。