「違法薬物とは?」
依存性や習慣性があり、中枢神経系の興奮及び抑制又は幻覚の作用を有する物として覚醒剤、大麻、麻薬のほか、向精神薬や指定薬物などがあり、これらの取扱いが法令により禁止又は制限されています。
覚醒剤、大麻、麻薬などの違法薬物を乱用すると、身体ばかりでなく精神までむしばみ、被害妄想、幻聴、幻覚といった精神障害や意識障害を生じさせ、日常生活に大きな影響を及ぼします。また、薬物乱用の幻覚や妄想による殺人事件や、薬物の購入代金欲しさに強盗事件などを犯したり、薬物の影響により重大な交通事故を引き起こすなど、乱用者本人のみならず、社会全体に対しても取り返しのつかない被害を及ぼしかねません。
「薬物事件の検挙と傾向は?」
令和4年中、道内における薬物事件検挙者数は536人に上り、その大半が覚醒剤事件、大麻事件です。その中でも、10代から20代にかけての若年層による大麻乱用者の増加が目立っており、全体の大麻検挙数266人のうち、167人がこれら若年層によるもので、実に全体の約63パーセントを占め、深刻な状況となっています。
大麻乱用の裏には、大麻の危険性に対する認識不足やファッション感覚で大麻に手を出すという風潮があり、これらが乱用を増長させている原因のひとつと見られます。 「正しい知識と違法薬物撲滅への御協力を!」
今月、道警察では違法薬物の取締を強化するとともに、その危険性を正しく御理解していただけるよう広報啓発活動を推し進めていきます。
道民の皆さまには、違法薬物の乱用が重大事件や交通事故の引き金になってしまうということを御理解いただき、違法薬物に関する情報がございましたら、最寄りの警察署・交番又は警察相談電話(♯9110番)に御連絡ください。
御協力よろしくお願いします。