■後部座席シートベルトを着用しないと、前席乗員の命も危ない!
後部座席シートベルトを着用していないと・・・
- 後部座席乗員本人が車内で全身強打(特に頭頂部、首に生死に関わる大きな傷害を負う)またはガラスを突き破り車外に放り出される。
- 後部座席乗員が前席に激しくぶつかりシートごと強く前に押し出すため、前席乗員のシートベルト、エアバッグの効果を著しく損なわせ、エアバッグとシートで前席乗員を挟み込み圧死させるおそれがある。
■妊娠中の人のシートベルト着用について
妊娠中の人も、シートベルトを正しく着用することによって、交通事故にあった際の被害から母体と胎児を守ることができます。日本産科婦人科学会なども、シートベルトの正しい着用が母体と胎児の安全性を高めるとの見解を示しています。ただし、シートベルトを着用することが健康保持上適当でない場合は着用しなくてもよいこととされていますので、医師に確認するようにしましょう。
妊娠中の人がシートベルトを着用する場合には、事故などの際の胎児への影響を少なくするために、妊娠していないときとは異なるシートベルトの着用の方法が必要です。妊娠中の人の正しいシートベルトの着用方法は次のとおりです。
- シートの背は倒さずに、シートに深く腰掛けましょう。
- 腰ベルト・肩ベルト共に着用するようにしましょう。三点式ベルトの腰ベルトだけの着用や二点式ベルトの着用は、事故などの際に上体が屈曲して腹部を圧迫するおそれがあり、危険です。
- 腰ベルトは、大きくなった腹部(妊娠子宮の膨らみ)を避けて、腰骨のできるだけ低い位置でしっかり締めましょう。
- 肩ベルトは、肩から胸の間を通し、腹部を避けて体の側面に通しましょう。その際には、肩ベルトが首にかからないようにしましょう。また、肩ベルトがたるんでいると事故の際危険ですので注意しましょう。
- 腰ベルトや肩ベルトが腹部を横切らないようにしましょう。
- バックルの金具は確実に差し込み、シートベルトが外れないようにしましょう。
- ベルトがねじれていないかどうか確認しましょう。
子どもにはチャイルドシートを!
■チャイルドシートの使用義務
- 運転者は、チャイルドシートを使用しない幼児(6歳未満)を乗車させて自動車を運転してはいけません。
- 違反した場合は、幼児用補助装置義務違反として、1点の点数が付されます。(ただし、一部除外されています。)
■チャイルドシート不使用の危険性
まさか、子どもを運転中の車内で立たせていたり、抱っこしたりしていませんよね・・・!?交通事故は絶対に起きないと言い切れますか?
- 体重5キロの子どもを抱っこしていた場合、時速約40キロの速度で衝突の瞬間には体重の約30倍の150キロの衝撃が腕にかかることになり、腕で支えることは不可能です。
- 車は、急ブレーキをかけたり衝突すると止まりますが、慣性の法則で車内の人は急に止まることができません。
- 結果として、車の内部に激しくぶつかったり、車外に放り出されたりします。未来のある子どもの命を守ってあげてください。
お子様を車に乗せる際の注意事項について(PDFファイル156KB、新しい画面で表示します)
チャイルドシートは、市販されている例によると3種類に大別されます。
これらについては、道路運送車両法の保安基準にその基準が定められています。 |
乳児用シート |
10か月位まで用 |
幼児用シート |
10か月位から4歳位まで用 |
学童用シート |
4歳位から10歳位まで用 |
■おわりに
交通事故は突然起き、場合によっては、家族や友人の命が一瞬で奪われ、残された遺族の悲しみは想像を絶します。
後悔しないために、車に乗ったら、全ての座席でシートベルトとチャイルドシートを着用して、かけがえのない命を守りましょう!