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北海道警察本部TEL.011-251-0110

〒060-8520 札幌市中央区北2条西7丁目

春の山菜採り遭難に注意!edible wild Accident attention

春の山菜採り遭難に注意!

 道内では、山菜採りに出掛ける人が、山中で道に迷ったり、負傷する事案が後を絶たず、例年、4月から6月にかけては、春の山菜採りとして、行者ニンニク、タケノコ採りに伴う遭難が多発しています。
 過去5年間における、春の山菜採り遭難の発生状況は、302件335人で、そのうち、78パーセントが、行者ニンニク、タケノコ採り目的の入山となっております。
  年齢別では、65歳以上の方が、全体の85パーセントを占め、原因別では、山菜を探すことに夢中となり、山奥に入って方向を見失う方が、全体の76パーセントを占めています。
 また、昨年の発生はありませんでしたが、例年、山菜採り中のヒグマによる死傷事案も発生していることから、本年も同様の被害の発生が懸念されます。
 山菜採りで入山する方は、十分な準備と慎重な行動を心掛けるとともに、御家族についても、行き先や帰宅時間、遭難防止の準備が十分かどうかを確認するなど、遭難を防止するための声掛けを行いましょう。

山菜採り目的の入山者心得

  • 行き先、帰宅時間を家族に伝える。
  • 単独行動しない。
  • 慣れた場所でも油断しない。
  • 目立つ服装、携帯電話・ホイッスルは必携。
  • 慌てず、落ち着いて行動する。

過去5年間の山菜採り遭難発生状況


過去5年間の春の山菜採り遭難発生状況


過去5年間の月別発生状況


慣れた山にも隠れた危険が!

 慣れた山でも、油断すると至る所に「危険な落とし穴」があるということを忘れず、次のことに心掛けましょう。

  • 行き先、帰宅時間を家族に告げる。
    『自分だけの秘密の場所だから』では、行き先が分からず捜索開始が遅れます。
    行き先や帰宅時間は、必ず家族等に知らせましょう。
  • 単独での入山を避ける。
    万一、迷ったり、けがをした場合は、一人では救助要請できないことがあります。
    できるだけ複数で入山し、絶えずお互いの位置を確認しながら行動しましょう。
  • 携帯電話、ホイッスルを携行する。
    携帯電話は、非常時の連絡手段として、必ず持ちましょう。
    ホイッスルがあると自分の存在を知らせることができます。
  • 目立つ色の服装を。
    山中では、赤・白色系の服装が目立つので、救助隊やヘリコプターから発見されやすくなります。
    また、山の天候は変わりやすいので、雨具や防寒着を携行しましょう。
  • 落ち着いて行動する。
    万一、山中で迷った場合は、むやみに歩き回らず、体力の消耗を抑えて、発見されやすい視界が開けた場所で待機しましょう。

ヒグマに注意!

 過去5年間で、山菜採り中にヒグマに襲われる被害は5件発生し、そのうち2人が亡くなっております。
 入山する地域のヒグマ出没情報を確認し、ヒグマによる事故を防ぎましょう。

平成30年 4月20日 函館市 60代 男性 負傷
10月11日 八雲町 50代 男性 負傷
令和元年 ヒグマによる人身被害の発生なし   
令和2年 5月8日 滝上町 60代 男性 負傷
5月15日 古平町 70代 男性 死亡(ヒグマによる襲撃が疑われる)
令和3年 4月10日 厚岸町 60代 男性 死亡
令和4年 ヒグマによる人身被害の発生なし   


令和5年4月
北海道警察本部地域企画課